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グループ展「白い月のしたく」

終了しました

グループ展「白い月のしたく」

 

モンゴルでは旧正月を「白い月」というらしい。

1.28の新月。すべてがはじまりのこの日に。

 

岡山市 pieni deux

2017.1.28 sat - 2.8 wed

12:00 - 19:00   closed mon

岡山県岡山市北区井石町1−4−6

tel / 086-231-6420

 

参加作家

金井ゆみ  陶芸

杉本さなえ  イラスト 

SmiLe  ビーズアクセサリー

CICLOdisplay   植物のあしらい

Float  香り

個展「耳をとじて」

終了しました

個展「耳をとじて」

 

しずかに
耳をとじて
目をひらいて
それでもかすかに
きこえてくるもの

 

本と音楽 紙片

 

2016.11.25>12.14

 

日々 11:00>19:00
休日 木曜
〒722-0035
広島県尾道市土堂2-4-9
あなごのねどこの庭の奥

 

solo exhibition「close your ears」

 

quietly
close your ears
open your eyes
yet something you can hear faintly.

 

HON-TO-ONGAKU SHIHEN

 

open 11:00>19:00
close   Thursday
Onomichi-shi,Hiroshima

死ぬときは



プラハでは特に行きたい美術館もなく、とにかく街を歩き回っています。今日は1時間ほど川沿いを歩いて、ヴィシェフラド要塞に行きました。この城跡に残る聖ペテロ聖パウロ教会は良かったな。でも受付のおじさんが悪い妖精みたいに怖いひとだった。

隣接の墓地がとても気持ちの良い場所で、長い時間ぶらぶらしました。クリスチャンは死後復活するつもりから、遺体を焼かない土葬。各墓地には草花が咲き、緑が多く鳥も集まってくる。わたしも死んだらこういう場所に入れたら良いのに。日本の墓地って親近感がわかない。

死ぬときは外で、ひとりで、風がさらさらと心地良いこんな天気の日に、野原かベンチに座ってお腹の上で手を組んで、静かに死ねたら良いな。そんなことを考えました。




明日はプラハを出発。帰国です。

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物語的な街

Praba、プラハ。



プラハ、寒いです。写真は一瞬だけ晴れ間になったときに撮ったもの。持ってきた衣服は荷物を軽くするために、1枚、また1枚と各地で捨ててきた。ユニクロのフリースはチロルで捨ててしまった。靴下はウィーンで捨てた。そしてホステルのシャワーはすぐにお湯が出なくなる。ぶるぶる。寒いよう。

今日はそんな寒さのなか、旧ユダヤ人地区にある、たくさんのシナゴーグを廻ってきました。背中がズシンと重くなるような感じ。あるシナゴーグの壁にはナチスに殺害されたジューイッシュ、およそ8万人の名前と死亡年月日、死亡場所がびっしり書き連ねてありました。クリスチャンのひとがユダヤの教会を観に来るというのはどういう感じなんだろう、イスラムのひとがカトリックの教会を観に来るというのはどういう感じなんだろう、と今回の旅行中たびたび思いました。想像もつかない。想像もつかないことがこの世のなかにはいっぱいある。

そのあと、13世紀に建てられた修道院を利用した中世美術館にも行きました。チェコ人は妖精みたいな顔つきをしてますが、この国のキリストも年老いた魔法使いのような様子をしています。とても30代には見えない。

そしてほんの20年前までは共産主義国だった国。やっぱり独特の雰囲気がある。ちょっと閉じた感じかな。いや、天気のせいかも。明日はカラリと晴れて欲しいです。

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雨の街

Wien、ウィーン。
ウィーンはウィーンらしく、大雨か曇り。
そんななか、今まで以上に精力的に美術館をまわってます。実を言うと、ウィーンは街を歩いててもそんなにおもしろくなくて、美術館に行く以外これといってしたいことがない(小声)。目的地に向かって歩いてても、ついぼんやりどうでもいいことを考えてしまって道を間違えたりする。天気のせいかも。

いや、でもなんだかオーストリア人って暗いかも…。

たくさん美術館をまわってますが、ちょっと「あれれ?」というのが多いかな…。星ひとつ★美術館を一日に3つもまわるとヘンにくたびれる。

でも!美術史美術館は良かったです。ブリューゲルの部屋で大感動。この旅で良かったことのひとつはブリューゲルを再認識したことです。このひとは自分のなかにどれだけ巨大な物語を抱えてるんだろう。例え聖書のモチーフや16世紀の農民の生活をリアルに描いてても、ブリューゲルは縦軸だけじゃない、そこから広がる横軸がものすごい。

あと良かったこと。どこの国でも美術館のカフェやレストランは、美味しくないのにかなり高いところが多いけど、美術史美術館とフンデルト・ヴァッサーの美術館「クンストハウスウィーン」のカフェは雰囲気も良かったし味も美味しかった。パリのポンビドゥ芸術センターのカフェはすごかったな。レジでわたしの前にいたフランス人の女の子がペットボトルのお水を買おうとしたら、4ユーロ!これには女の子も「は?水が?」とびっくりしてた。でもレジのお姉さんは「そうですが(それが何か?)」的に冷やかに答えていた。

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その国の不思議

「チロル民俗博物館」というところに行ってみた。

最初は、チロル地方の手工芸の異常なまでの細やかさに感嘆して見入ってたのだけど、キリスト教美術の展示になると、それがホラー味を帯びてきて、本気で怖かった。磔刑のキリスト像も今まで見てきたなかで一番凄まじい。リアリズムを追求しすぎて痛々しかったドイツのものよりすごい。人類の罪を贖うために死んだキリスト、というより、生贄にされたキリストという感じ。平面絵画よりも立体木工のものが多く、なぜかキリストは全身皮膚がずる剥けになったような様子をしている。キリストを抱えるマリア
の像「ピエタ」も、マリアの胸に6本の剣が刺さってたりしている。初めて観た。他にもチロルレースでぐるぐる巻きにされたうえ、リボンで装飾された赤ちゃん(たぶんキリスト)とか、チロルの手工芸の執拗な細かさと土着的な雰囲気とキリスト教がミックスされて、異様な世界になっている。展示室のBGMも、エコーのかかった祈りの声がずっと流れている。

最後は、チロルにゆかりの深いマクシミリアン皇帝の生涯を紹介する最新式?のショー。展示室のドアが自動で勝手に開き、なんだかよくわからないけど中に入ったら、英語のガイダンスに従って、電気仕掛けの船やら人形やらが勝手に動き出し、そしてまた次の部屋のドアが勝手に開き、背後で閉まり、最後には皇帝の葬儀をイメージした暗い部屋に閉じ込められる。白い布でぐるぐる巻きにされた、ろうそくを持った巨大な銅像に囲まれる。博物館はお客さんがほとんどいなくて、このショーもわたしひとりだった。怖かったー。なぜこんなおばけ屋敷みたいな展示方法なのかよくわからない。

チロルも、アルプスに囲まれてかわいい民族衣装を着て…というイメージだったけど、やっぱりそれだけじゃないみたいだ。

フランドル地方(今のベルギー、オランダ辺り)は、食器、果物、魚、肉なんかをモチーフにして描かれた絵がとても多い。それも毛虫や蜂が這う果物、内臓が飛び出た魚、捌かれてる肉。細部まで執拗に描くので、それはもうリアルさを通り過ぎて不気味な感じ。こういう絵を好む貴族や市民も多かったということだと思う。実際、美術館で、内臓まみれの魚の絵を必死で模写している青年もいた。なぜその絵を…。

美術館や博物館に行ったあとは、目の前を通り過ぎていく、現代のその国のひとたちも、ちょっとシュールに見える。「このひとたちは奥底にああいう世界を秘めているのか…」とぼんやり思う。

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チロルの街

Innsbruck、インスブルック。
オーストリアのチロル地方の州都。標高2000mを超えるアルプスに囲まれた街。

ドイツのケルンからオーストリアのウィーンの間で、どこに行くかというのが、なかなか決まらなかった。本当はレーゲンスブルクというドイツの地方の街に行く予定だったけど、ヨーロッパでは、予想以上に地方の宿泊先探しが難しい。ホステルの大部屋が男女混合のところが多かったり中央駅から離れすぎてたり。安いホテルはどうかというと、シングルルームのあるところがそもそも少なくて、あってももう予約で埋まってる。
ということで、ミュンヘン→インスブルックというルートになりました。
ドイツは広い国なのに5日間しかいなかったし、ケルンもミュンヘンも都会なのでドイツの本当の雰囲気があまりよくわからないままで終わってしまった。残念。

インスブルックには目当ての美術館は全然ないけど、アルプスが観れる。つくづく山と海に囲まれて育ったんだなあと思う。山を観ると安心します。安くとれたホテルのシングルルームには、なんとバスタブがついていて(今までそんな部屋には泊まれなかった)2ヶ月半ぶりにお湯に浸かれる。部屋の出窓の前は大きな運河で、アルプスの雪解け水がどうどうと流れていきます。ちょうど
対岸の広場では、特設会場が組まれて”大画面でフットボールの試合をビールを飲みながら大勢で観ようぜ”的イベントが開かれてる。ミュンヘンのホステルでも、みんなレセプション・ルームのテレビの前で試合に釘付けだったな。わたしはサッカーについてなんにも知らないし興味もないので、今何が行われてるのかよくわからない。そういえば、「日本の首相が代わったね」と中国人の女の子に教えてもらった。それも知らなかったなあ。「どうして日本の首相はしょっちゅう代わるの?」とも聞かれた。うーん、なんででしょう。

ここでも夜10時くらいまで日が暮れない。これから本格的に暑くなる一歩手前で景色もきらきらして美しくて、みんな夏を前にワクワクしてる感じで、良い時期に来たなあと思う。

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近代都市、ひとの親切

Munchen、ミュンヘン。
ホステルが6人部屋なのと、場所が駅裏で、近所のクラブで朝までパーティをしてるせいでほとんど眠れない。ミュンヘンはものすごく蒸し暑い。はー。

ドイツに入ってから、20世紀以降、現代美術が多くなってきました。そして学芸員さんがまじめ。警察官みたい。そしてドイツ人は静かにアートを観る。(イタリア人は常に喋ってた)

好みじゃなくても、やっぱり凄いひとの作品は強いオーラが出ていて「なんだこれは」と見入ってしまう。例えばマックス・エルンストは「わ、すごいこれ」と近寄って名前を見たら彼だった、というのが5回くらい。いろんなスタイルで作品を創るひとで、毎回「誰これ?」と思ってしまう。

ヨーロッパの美術館では車椅子や障碍者のひとをよく見かける。設備がしっかりしていて、学芸員さんも、すぐに気づいて専用の通路に案内したり手助けしたり。こちらのひとの、こまっているひとがいると、ささっと助けれる条件反射は、素晴らしいなと思う。わたしもすごく助けてもらってる。途方に暮れてる顔をしてると、誰かが声をかけてくれる。

イタリアのアレッツォという街では、閲覧時間の制限がある教会の展示室で「確か30分って決まってましたね」と学芸員さんに尋ねたら、「ん。そうだけどもしあなたがタイムオーバーしても、わたしは気にしないわよ。」と言ってくれた学芸員さんもいた。ベルギーの電車では間違えてファースト・クラスにぼーっと座ってたら、検札のとき「君間違えてるけど、次回からはセカン・ドクラスで席を見つけてね」と見逃してくれた。他にもいろんな格好良い親切を受けた。

わたしはこの旅で、まだほとんど嫌な思いをしてない。

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大聖堂

 2日前からドイツのケルンに移動しました。アムステルダムから来るとき、今までも他の国で、ダイヤの遅れやホームの変更はよくあったのだけど、今回はなんと出発駅が変更になってあせった。なんだかよくわからないままローカル線に乗って別の駅に行き、そこで改めてICEに乗り換えた。これには周りのドイツ人もびっくりしてた。ICE内のバーでフリー・ドリンクのサービスまであったから、滅多にないことだったかも。アムステルダムでは国際線の電車のチケットを買うとき、窓口のおばさんがお菓子食べながら接客してた。

必死?にたどりついたケルンは、第二次世界大戦のとき、ナチスの焦土作戦で徹底的に破壊されてしまった街。なので現在はなんの雰囲気もない近代的な街。街のゴミは減って、ジョッガーが増えて、お店の店員さんが、日本みたいにきちんとしてる。ホーエ通りという歩行者天国には「無印良品」まである。日本から持ってきた文房具がほとんどインクが無くなったりペン先がつぶれたりしてこまってたので、思わず無印で買ってしまった。今までの国にはまともな文房具がなかったので。

でも、味気ない街を補うくらい、ケルン大聖堂は素晴らしいです。中に入ったとたん脳みそがビリビリしびれました。近代的な都市にこの大聖堂がそびえ立っている様子はなんだか異様でもあります。

ケルンは、シュニュットゲン美術館という小さな美術館に行くためだけに選んだのに(この旅の美術館巡りのメインのひとつだった)昨日訪れたら、美術館は改装中のためクローズ。泣きました。「日本からここ観るために来たんです。ちょっとのぞけないですか?」と訴えたけどだめでした。そして、ケルン近郊の街、デュッセルドルフまで足を伸ばして、パウル・クレーのコレクションが充実しているというK20州美術館にも行く予定でしたが(改装中だとは知っていたけど、2009年秋に再オープン予定だった)ここもまだリニューアル・オープンできてないことが判明。ああ。でも、ヴァルラーフ・リヒャルツ博物館、ルートヴィヒ美術館はとても良い美術館。今まで訪れた美術館は、全部ノートに書き留めて勝手に星を付けてるのだけど、このふたつは文句なく星3つ★★★。

何が起こるか予測不可能な今までの他の国に比べて、ケルンはなんだか日本みたいである意味ラクでした。あと、ドイツ人はとてもジェントル。そしてビールがびしっと美味しい。明日はミュンヘンに移動。

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Hotel TAMARA

Amsterdam、アムステルダム。



そのホテルに一歩入ったとたん「なんか上等のアヘン窟みたい…」と思ってしまった。今までで最高にディープな宿。わたしの部屋は4階(こちらでは3階)にあって、ものすごい狭い階段を上がらなければなりません。壊れかかった部屋のドアを開けると、幅1.5m奥行3mくらいしかない部屋にベッドとヘンなクローゼットと洗面台があります。正面は窓で、ちょうどベッドの枕部分が窓敷居。窓の外はホテルの正面の大通りで、トラムや車やたくさんのひとが、それこそ夜中まで通り過ぎていく。笑いながら、酔っ払いながら、叫びながら。

ここからあの有名な飾窓地区まで歩いてすぐなので、ホテルの他の宿泊客はほとんど男のひと。夜10時を過ぎて日が沈むまで、彼らはホテルの部屋で飲んではしゃいで、それから大勢で出かけて、明け方よろよろとひとりずつ帰ってきます。ありがたいことに行動時間が全く違うので、わたしはほとんど誰とも顔を合わせなくてすむ。街もホテルもハシシのにおいが漂ってて、ストリート・ミュージシャンはグダグダなフォーク・ソングを歌ってたりする。今日は好奇心に負けて飾窓地区にちょっと入ってみたけど、いやあ、なんというか。なるほど。

では、アムステルダムが居心地悪いかというと、そうでもなく、けっこうおもしろい。国立美術館とゴッホ国立美術館に行ったあとは、そんなに行きたいところがなかったので、ひたすら街を歩き回りました。中央駅を正面に縦に運河がいくつも流れてて、地理もわかりやすく、迷子になる心配もない。規模は全然!違うけど、港町のワルい雰囲気というのがちょっとわたしの地元に似てるような気がする。

ホテルの狭い部屋は、まわりの世界から切り離されてるようだった。なんだかとても居心地が良いのは、ベッドの毛布がきれいなピンク色なのと(汚れてるけど)、窓のすぐ外が街路樹の緑でいっぱいだからだと思う。窓から向かいの飲み屋の様子や、通りを見下ろしてるのは、すごくおもしろかった。明け方になると部屋の外は酔っ払いの騒ぎでうるさくなる。もちろん部屋の壁も床も薄いので、全部つつぬけ。それで目が覚めるけど不愉快な気分にはならない。わたしはそういう世界には一切参加しないで、ただ見たり聞いたりしてるだけ。ヘンな場所。隠れ家みたいだった。

ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」を読み返したくなります。あの小説は後半アムステルダムが舞台になるから。



この写真はアムステルダムからインターシティで一時間くらいの街、Den Haag、デンハーグに行った帰り、列車の窓から。とにかく建築がすごく良かった。ビルや集合住宅のデザインが最高だった。全然見飽きない。色使いとか、構造とか。そしてどこもかしこも運河だらけで、まるで道路のように川が流れてる。牛や羊や馬もいる。列車からの眺めが楽しかった。興奮しっぱなしでした。

デンハーグで観たフェルメールの「デルフトの展望」も良かった。まるで妖精が描いたような風景画でした。すごい写実的なのに、どこか浮世離れしてる。

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